北海道大学と15th Rockが大学発ファンド「北大Green Frontier Fund」を今春に設立

【概要】
このたび、北海道大学とベンチャーキャピタル「15th Rock」は協定を締結し、「北大Green Frontier Fund 」を今春設立するため、準備を進めております。本ファンドは、北海道大学が持つ研究成果のみならず、北海道に関連するシーズに対しても支援することで、研究成果の社会実装を加速させ、地域活性化に貢献するものです。

【プロジェクト開始に至った経緯】
北海道大学では教育研究に加えて、研究成果の社会実装をミッションと位置づけており、その一つとして大学発スタートアップ企業の創出に努めて参りました。特に近年、スタートアップ企業の創出は、新たな産業の育成、地域経済の活性化という点で社会から強い期待が寄せられております。
北海道大学の研究成果や人的資産等を活用したスタートアップ企業や事業化の創出を加速させるため、これに積極的に投資をする「北大ベンチャーファンド」を設立・運営するベンチャーキャピタルを募集しました。このたび、応募いただいた複数のベンチャーキャピタルの中から15th Rockをパートナーとして選定したところです。15th Rockは、北大OBが2019年に創業したベンチャーキャピタルで、東京都千代田区に拠点を置いています。
北海道大学そして北海道に、フロンティア精神に基づく強固なスタートアップエコシステムを構築し、実学重視による経済的に発展できる環境を根付かせていきます。

【内容】
名称:北大Green Frontier Fund投資事業有限責任組合
目標総額:30億円
出資者構成:主に国内の金融機関、事業会社などを予定
存続期間:10年

【投資対象】
ファンド名にも表した「Green」そして「Frontier」を想起させる領域を主たる対象としていきます。
Green: 農業、林業、水産業、鉱業などの第一次産業、GX(グリーントランスフォーメーション)、サステイナビリティ及びその関連領域
Frontier: 北海道大学関連(出身者、研究成果など)

【目的・意義】
(1)研究成果を社会実装し、新たな産業の創出
2026年に創基150周年を迎える北海道大学が持つ数多くの研究成果を社会実装させていき、新たな産業の創出を目指していきます。
(2)起業文化の醸成
北海道大学の基本理念の一つである「フロンティア精神」を持つ卒業生、学生、教職員が、それを発言し、21世紀における新たな社会課題を解決していくための社会変革にも繋がる起業家精神を醸成していきます。
(3)グローバル化の推進
地域の経済規模の拡大や雇用機会を作っていくため、海外を含む道外の様々なスタートアップとの連携を促進させ、北海道大学及び北海道のグローバル化を推進させていきます。

【開始時期】
2024年春(設立予定)

【15th Rock(https://15th-rock.com/)】
15th Rockは、投資領域をヒューマンオーグメンテーション(人間拡張)とコンシューマーサービスに定め、投資活動を行っているベンチャーキャピタルです。ヒューマンオーグメンテーションとは、人間の能力をテクノロジーの力で拡張させることで、これまで不可能であったさまざまなスキル習得や健康寿命の延伸などを可能にする技術です。弊社は同分野への投資を通じて、固定概念、年齢、あらゆる障壁を超えて、新しいライフスタイル、新しい当たり前を創っていくことを目指します。

代表:Founder / General Partner 中島徹、源健司
所在地:東京都千代田区