15th Rock、100億円規模の2号ファンドを設立

ヒューマンオーグメンテーション(Human Augmentation。人間拡張)を投資テーマに掲げるベンチャーキャピタル『15th Rock』は、15th Rock Fund 2号投資事業有限責任組合 (以下、2号ファンド)を設立しました。
2号ファンドは、既存投資家である静岡銀行やMistletoe Venture Partnersなどに加え、新たに中小企業基盤整備機構、名古屋銀行、山梨中央銀行、高知銀行に参画を頂き、最終的なファンド総額は100億円規模を目指しております。

15th Rockは、2019年に世界初のヒューマンオーグメンテーションを投資テーマに掲げた1号ファンドの設立以降、国内外の多くのスタートアップに投資し、投資先と連携しながら「人類の可能性を、どこまで広げられるか。」に挑戦し続け、「新しい当たり前を創っていきたい」というビジョンの実現を目指しています。

社会ではコロナ禍を経て、国内外の起業家や研究者の多大なる協力による我々の活動のみならず、テクノロジーを世の中の大きな課題の解決に更に役立てていくという風潮がますます強くなってきています。
そのような環境下、人間の能力をテクノロジーの力で拡張させて、新しいライフスタイル、新しい当たり前を創っていくヒューマンオーグメンテーション分野に取り組むスタートアップや大企業は、増加の一途をたどっています。
世界における市場規模も、米MarketsandMarkets社が今年10月に発表したレポートによると、2023年の2,536億ドルから2028年には5,451億ドルと、2023年から2028年にかけてCAGR16.5%で成長すると予測されています。

15th Rockでは2号ファンドを通じ、高成長を続けるヒューマンオーグメンテーション分野の世界中のスタートアップに引き続き投資をしていくと共に、国内企業との協業サポートなどにも注力していきます。
また人口減少や少子高齢化による労働力不足や消費の減少、地域の活力の低下などの地方における社会課題を解決していくため、各エリアの地方銀行とタッグを組み、投資先スタートアップなどと地域のマッチングも行っていく予定です。

【2号ファンドの概要】
▼投資対象
2号ファンドは、1号ファンド(2019年7月設立)の投資方針を更に拡張させ、人の能力をテクノロジーの力で拡張させる「ヒューマンオーグメンテーション(人間拡張)」分野に加え、コンシューマーサービス分野のスタートアップを投資対象としています。

▼主な出資者(順不同。12月28日現在)
静岡銀行、Mistletoe Venture Partners、中小企業基盤整備機構、名古屋銀行、山梨中央銀行、高知銀行のほか事業会社、個人が参画

▼2号ファンドで始める新たな取り組み
●ヒューマンオーグメンテーション分野に特化したスタートアップの創出
日本からも世界に通用するこれらのジャンルのスタートアップを創出させるため、グループ会社のスタートアップスタジオ Spirete株式会社とともに、ゼロからスタートアップを生み出す取り組みを開始。最初の案件として、東大発のスタートアップである株式会社ジザイエへの投資も実施済み。

●投資AIの開発
AIを用いて投資プロセスの自動化を図るツールを開発中。第一段階のスクリーニングツールは開発終了。将来的にはキャピタリストのソーシングから銘柄選定、投資実行という暗黙知を全て形式知化することを目標としています。

ファンド名称:15th Rock Fund 2号投資事業有限責任組合 
ジェネラルパートナー:中島徹 / 源健司
無限責任組合員(GP):15th Rock 2号 有限責任組合
有限責任組合員(LP):金融機関、事業会社ほか
ファンド規模:100億円(予定)
投資ステージ:シード、レイターステージが中心
運用期間:約10年間(延長あり)

【主な出資者からのコメント】
▼株式会社静岡銀行 経営企画部 事業戦略ALMグループ長 朝倉斉彦様
しずおかフィナンシャルグループの第一次中期経営計画において、「地域共創戦略」を推進するなか、15th Rockへの出資は、サステナブルな社会を実現するための原動力となる地域イノベーションの創出に向けた取り組みの一環になります。
静岡銀行としても、ヒトの未来を創造するHuman Augmentation分野にかかる投資先や起業家の皆さまとの連携を深めるとともに、地域やお客さまとの協業やイノベーションを通じた新たな価値を創造することで、地域経済のさらなる活性化につなげられることを期待しています。

▼Mistletoe Venture Partners株式会社
初めて「アイアンマンを作り出したい」という壮大な構想を耳にした時、それはただの空想に過ぎないと感じました。しかし、このファンドがグローバルな視野で挑戦し続け、多くの革新的なスタートアップに投資を行い、スーパーヒーローのような存在を生み出そうとしていることには、深い感銘を受けています。この独特の世界観を持ち、着実に進化し続ける姿勢は賞賛に値します。これまで築き上げてきたネットワークや専門知識を活かし、今後もこのパートナーシップを通じて、革新的な未来を共に創造していくことを楽しみにしています。

▼独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構) ファンド事業部
中小機構は、事業の自律的発展や継続を目指す中小・小規模事業者・ベンチャー企業のイノベーションや地域経済の活性化を促進し、我が国経済の発展に貢献することを目的とする政策実施機関です。今回、出資させていただく15th Rock Fund 2号投資事業有限責任組合には、特にHuman Augmentation分野におけるシーズの発掘、投資、支援等を通じて、スタートアップエコシステム、更には我が国における新産業の創出に貢献いただけることを期待しております。 

▼株式会社名古屋銀行 金融投資部
15th Rock Venture Fundのように、「Human Augmentation」に投資領域を限定したファンドは唯一無二の存在であり、他のベンチャーファンドでは投資できない領域に投資ができることが、当ファンドの最大の特徴です。
また、定期的なFace to Faceでの状況報告もあり、リレーションが取りやすいことも当ファンドの魅力の一つと言えます。
 今後も、成長が期待できるシーズの発掘に加え、投資先のバリューアップ支援に期待しています。

▼株式会社山梨中央銀行
山梨中央銀行は、サステナビリティ経営の高度化に向けて「さまざまな連携強化と地域経済の活力向上」「DXの実現と地域社会のデジタル化」等のマテリアリティ(重要課題)を掲げ、その解決に取り組んでおります。15th Rock Fund2号投資事業有限責任組合によるスタートアップ企業への投資や支援等が地域経済の活性化やイノベーション創出に資するものとなることを期待しております。

▼株式会社高知銀行 代表取締役 副頭取 河合祐子様
技術が、人の身体の障害などを補完する、あるいは脳の働きを補助するというこれまでの姿を超え、人間の機能を大きく向上させる未来が見通せるようになっている今、15th Rockの技術知見に裏打ちされたグローバルな目利きに大いに期待しています。参画を通じて、当行も技術やアプリケーションを学び、地域の発展Leapfrogに展開します。

【15th Rock(https://15th-rock.com/)】
15th Rockは、投資領域をヒューマンオーグメンテーション(人間拡張)とコンシューマーサービスに定め、投資活動を行っているベンチャーキャピタルです。ヒューマンオーグメンテーションとは、人間の能力をテクノロジーの力で拡張させることで、これまで不可能であったさまざまなスキル習得や健康寿命の延伸などを可能にする技術です。弊社は同分野への投資を通じて、固定概念、年齢、あらゆる障壁を超えて、新しいライフスタイル、新しい当たり前を創っていくことを目指します。

代表:Founder / General Partner 中島徹、源健司
所在地:東京都千代田区