人と人とのつながり by Tetsu Nakajima

15th Rock Venturesが発行するNews letterから一部抜粋しています。今回は、GP中島によるコラムを掲載します。
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独立してファンド運営をスタートしてから3年ちょっと経過し、色々な方々に支えられているのだなというのを、ここ最近再度実感している。

以前から、「よくそんなスタートアップを見つけて来るよね?何処から見つけて来るの?」とか、「独立してすぐなのに、有名な方々や会社がサポートしてくれてすごいね?」と、言われて来た。ちょうど数週間前に、前々職の会社のCEOで非常にお世話になった能見さんにお会いした際にも同じことを言われたのでビックリしたところである。能見さんは、金融業界ではとても有名で、極めてネットワークも広く、かつ経験豊富な方なので、驚かせられるぐらいに頑張れているのかな?というのも嬉しかったのである。

改めて何故か考えてみると、わらしべ長者的に、最初は小さかった繋がりがその後大きくなることで思わぬ繋がりが構築できて、良い繋がりに発展するのがほとんどである。ただそれは偶然なのではなく、そもそもで言うと、とても多くの「人と人の繋がり」に支えられているのだと感じている。

あまり強く意識して「人と人の繋がり」を創ろうとしてきたつもりは無いのだが、

①どんな人/会社でも数ホップで必ずつながると信じている。
②嫌なことでも真面目に愚直にやり続ける。
③自分は運がいいと信じて頑張る。 

この3つを行うことで、思わぬ偶然を産んで、「何処から見つけて来るの?」という繋がりにたどり着けるのではないか。

  1. どんな人/会社でも数ホップで必ずつながると信じている。
    例えば、ビルゲイツに会って何かの提案をしたいと考えてみたとする。普通なら何の繋がりも無いのでまぁ無理だよねと思うだけなのだが、友達の友達の友達という形で、まぁ3ホップぐらい先にはつながる何らかのルートがあるんじゃないか?と常に思うようにしている。場合によっては何ホップも先かもしれないが、きっと会えるよねと信じてアンテナを張っていると、思わぬ所で繋がっているのである。

    Human Augmentationのカオスマップを作った時に、これ面白いなと思った会社は、「最初見た時は会えたら良いな。」ぐらいのケースが多いが、これまで、多分ほぼ全部、最終的には何処かのルート(多くは投資家)で繋がって来ている。

    それは、アンテナを張って、ダメ元でもいろんな人に会ってるからなのかもしれないし、カオスマップやらで色々と発信しているからかもしれないが、ここ最近は考えてもいないルートで紹介を受けるというのが加速している気がする。
    要は、無理だとすぐに諦めずに、いつか繋がると楽観的に考えていると誰かがつなげてくれるのだ。

  2. 嫌なことでも真面目に愚直にやり続ける。
    この二つ目の事は、とても肝に銘じて日々の仕事に取り組んでいる。そしてこれが、意外と難しいんだろうなと、これまでいろんな人たちとお仕事して来た中で感じている。

    どんな仕事でも、上手く行っている時はその成果に乗っかろうと人は集まって来るが、上手く行かない時に人の本音が出るのか、逃げていく人は多い。これまで、研究開発でも投資でも、上手く行かない多くのケースに遭遇し、「もう駄目かもな。」というステージになり、人が居なくなっていくのを多数経験して来た。この、「もう駄目だ。」というステージに来ても、私は諦めが悪い方なのか、何とかしようと粘ってやり続けることが多い。

    この辛い時に一緒に仕事をした人というのは、やはり見ていてくれているのか、その後、色んな人を紹介してくれたり、支えてくれる人になってくれる。数ホップで必ず繋がるだろうという話の所で繋げてくれる人は、このような「みんなが逃げてしまうような事をやり遂げたというのを見てくれていた人」というケースが多い。

    人と人とのつながりというのは、真面目に真摯にやり続ける事によって構築されていくんだなと、ここ最近は特に感じている。

  3. 自分は運がいいと信じて頑張る。
    最後に、「お前は何を言ってるんだ?」と思われるかもしれないが、私は、自分は運がいいと信じている。これが、そりゃ無理だろという時にも楽観的な考えになれる秘訣なのかもしれないが、運がいいと信じていると、「おぉ!ラッキーな事が起きた!」という場合が多い気がする。

    まぁ恐らく、気分の問題だけかもしれないが、運がいいと信じていると、繋がらないだろうと思っていたスタートアップの投資家だという人に偶然出会ったりする(実は先週も二人ほど出会っている)。

「人と人の繋がり」を創るために大事だ思っている3つのことをそれっぽく書いてはみたが、どんな事でも周りの人に支えられて活動をしているので、自分がやるべきことを真摯にやり続け、楽観的な考えで、好奇心を持って色んな人に会って行くと自ずと道は開けるのかもしれない。

〜終わりに〜

皆様とお互いに支え合って発展出来るよう、今後も様々な活動を真摯に頑張って参ります。そして、今後の我々の活躍に期待して下さい。

Testu Nakajima